体温を上昇させる事の意義と長寿の条件

救急総合診療科部長 小山尚也先生のブログ
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より転載をさせて頂いております。
以下本文

体温が低い人では、病気がちの人が多い傾向にあります。
次の事が色々なサイトに書かれています。

・体温が1度下がると→免疫力は30%ほど低下する
・体温が1度上がると→免疫力は500%も上昇する

風邪やインフルエンザに罹患した時に高熱が発生するのは、免疫力を上げてウイルスなどの外敵と闘うためです。
よって解熱鎮痛剤を飲むな!とは言いませんが、最小限に抑えた方が早く症状は改善します。

私もFacebook限定時代から、度々この数字を挙げてきました。
ただしこの数字を使うのは、今回が最後とします。

▲加齢による免疫力の変化と疾病リスク

実は、この数字には2つ問題があります。
まずは1つ目。

#体温とは?
そもそも「体温」はどこで測定するのでしょうか?
口の中に入れて測定する方法もあります。
また手術の際には、直腸に入れる体温計で正確な体温をモニターします。
まあ、おそらくこれは脇の下(腋窩)で測定した体温でしょうね。

では、いつ測定した結果なのでしょうか?
若い女性が測定する「基礎体温」でしょうか?
例えば運動直後に測定したら、当然体温が高くなっています。

また体温は起床時が最も低く、夕方になると高くなります。
データを出すには、測定時間を統一しなければなりません。

ちなみに脇の下で測定すると、心臓に近い左脇の方で、右脇より0.1度くらい高く測定される事はあります

▲体温は起床時に最も低く、夕方に高い

 

そしてもう1つの問題点です。

#免疫力とは?
実は免疫力というものは、現在の医学をもってしても測定する事ができません
つまり30%とか500%という数字は、測定結果ではないのです。

この数字がどこから出てきたのか?
これを徹底的に探してみましたが、そのような論文を見つける事はできませんでした
私の推測ですが、仮のこの数値が正しいと仮定すると、年齢・性別・基礎体温・基礎代謝・様々な病気になりやすさ・・・などを分類して導きだされた数値かと思われます

▲低体温による体内の変化
ただし一度発症したガン細胞は、この図の体温では死滅しません

 

医学的論文がないという事は、体温が高い方が良いという事は、エビデンスとしては存在しないわけです。

だからと言って、体温が低いままでいいというわけではありません
体温が高めの方が、病気がちの人が少ない傾向には違いありません。
運動により筋肉がついて基礎代謝が高まる→体温が上昇しやすくなって太りにくい身体になる→生活習慣病などが減るのも事実です

体温が36度台でも病気がちだったり、35度台でも病気とは無縁の人がいるのも事実です。
ただ、以前は病気がちだったけど今は健康になった!と言える人に、体温が35度台から36度台になった人が多いようです。

やはり体温が高まるように、運動をしたり、バランスの良い食事をする事は、健康上及び精神衛生上とても大切です

▲免疫力を高める生活習慣など

 

さて話は変わりますが、長寿のための3つの条件というものがあります。

① 低体温
低体温だと、無駄なエネルギーを抑える事ができる。

② 小食・低インスリン(ただし低血糖の領域ではない)
食事の量が少ないとインスリンの分泌も減少。

③ 抗加齢ホルモン値(DHEA-S)が高い
加齢とともに分泌は減少しますが、カロリー制限でDHEA-Sの減少が抑制されるそうです。

ちなみに100歳を超えている現役の医師日野原先生も、体温が35度台だそうです。

特に「低体温」、細胞が長持ちするためには、体温が低い方がいいのです。
これは細胞を攻撃する「活性酸素」が、高体温だと生じやすい事も理由の1つです。

おやっ、冒頭の話とは違う!
体温が高い方が良かったんじゃないのか?、そう思われた人もいる事でしょう。

▲免疫力が高まるとされる食材

 

この長寿の考え方の根拠になっている研究の1つに、「ボルチモア長期横断研究」というものがあります。

ボルチモア研究は65歳以上の男性約700人を、20〜25年間追跡調査しました。
その結果、長生きした人を調べると体温が低かったということがわかったのです。
この結果が、「低体温の方が長寿である」という説を支える1つの根拠になっています。

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しかしこのボルチモア研究には問題点が2つあります

#その1
この長寿たちは、米国の国立老化研究所(NIA)の退職者を中心とした調査で、しかも博士号を持つ者が多いなど、対象者が偏っていました。
つまり博士号を持っているという事は、老化などを含めて健康に対する知識が相当あるはずですし、それなりの社会的地位もあり、経済的にも恵まれている人が多い事が予想されます

#その2
「長寿の高齢者は体温が低かった」という事であって、決して「体温が低かった人がその後も長生きした」という研究ではないという事です。
つまり、高齢者と若い世代とでは「体温の健康への影響」を別々に考えるべきではないかと思います

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これは私個人の考えであって、医学的・統計的な考え方ではありません。
これ以降の話もエビデンスがあるわけではありません。

ちなみに体温は頭の中の「視床下部」というところで調節されますが、人間にはホメオスタシスと言って身体を安定に保つ作用があります。
そして「体温を高めよう」と思っても、簡単には平熱を高体温に変える事はできません

ちなみに私は未成年の頃の平熱は36.5度でしたが、50歳を超えている現在は36.7度です。
また癌が発症しにくいとされている体温は、36.8~9度です

▲脳の視床下部には体温を調節する機能がある

 

高齢者以外で大切なのは「日常の体温を上げる」と言うより、「体温が高まりやすい身体作りを目指す」「体温を高める時間を多く作る」事が必要なのではないでしょうか。

定期的に適度な運動をすれば、筋肉がついて自然と体温が高まりやすくなります。
特に下半身の筋肉をつける事はとても大切です。
個人的には、年中快適な室温である、スポーツジムに行くことをお勧めします。

(日野原先生のお食事)

 

同じ理屈で「② 小食・低インスリン」
今、小食で栄養不足の人は、将来長生きできるというわけではありません。

近隣国で1日1食すらまともに食べられない民族がいます。
その人たちが、長寿になるとは到底考えられません。

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ここで1つ論文を紹介します。

肉は食べても良いのか悪いのか 66はチェンジの歳
2015年にWHO(世界保健機関)の専門組織である国際がん研究機関が、50~65歳を対象に調査しました。
その結果、1日50gの加工肉(ハムやソーセージ)を食べる人は、大腸癌のリスクが高まると発表しました。
その一方で、66歳以上の人では、動物性タンパク質を多く食べる人の方が、癌の死亡リスクは60%低い結果となりました。


ちなみに日野原先生も、週2回は肉を食べているそうです。
上記サイトだと、「65歳」が年齢の分け目になるようです。ちなみにその前の『ボルチモア研究』も65歳でしたね。

他にも多数、「肉を食べる」という事に関する論文が発表されています。
まとめて簡単に言えば、食べ過ぎも食べなさ過ぎもいけないという事です。

↓むしろ、「筋力低下(運動不足)」と「低栄養」の二大要素は寝たきり期間を長くします。


将来、誰しもがこれだけの期間(男性約9年、女性約12年)寝たきりになって、ご家族に介護してもらいたくないですよね。

適度な運動』と、『適切な食事』、更に『適切な睡眠』は、人生にとって大切な事です。
これらを実行すれば、日常において体温は高まりやすい時間が長くなります。

繰り返しますが、高齢者と若い世代とでは「体温の健康への影響」を別々に考えるべきではないかと思います。
その分け目は「65歳」かもしれません。
また、1つの結論が出た時、その解釈の仕方は1つではなく、多方面から考える必要があります。

運動を開始するのに年齢制限はありません。
運動嫌いな人は、ウォーキングを中心に、筋肉全体の2/3を占める下半身の筋肉を使うようにしてください。
また、日常の無駄に動く事、すなわち『NEAT(非運動性活動熱産生)』も大切です。

ちなみに、金さん銀さんの銀さんが残した名言があります。
『人は足から死んでいく』

今回のブログ内容のほとんどが、医学的論文に基づくものではなく、私個人の考察になっています。
あくまで参考として納得頂けたら幸いです。

合わせて読んでもらいたい大切なブログ
⇒ 『癌は高体温で死滅するの?

(画像はネットより引用)


 

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